【実は水虫が…】風俗研修では教わらない感染症講座
一般的な風俗研修では、性感染症における予防策、あるいはその見分け方についてのレクチャーが行われます。 でも、『水虫』関連の詳しいレクチャーは、皆無と言ってもよいでしょう。ではなぜ、そうなのかというと、性病より風評被害が少ないからです。 そこで今回は、風俗業界の水虫事情をはじめ、その感染力や予防策などをご紹介します。

■風俗店での水虫あるある
風俗店で働く際、切っても切れないのが水仕事。サービス前のシャワーはもちろん、サービス後や自身の体を洗ったりなどでも水は使います。湿気も高く雑菌も繁殖しやすい環境なのですが、ついついそれを忘れがち。その結果、どうなるのかといえば、こうなります。
・裸足と濡れたバスマットは要注意
例えば「濡れた床を裸足でちょっと」なんていう場合、バスマットで済ませる人は多いでしょう。しかし、その「少し濡れただけだからいいや」が、実は命取りになることも。水虫は湿気で感染力が増すため、ただでさえ雑菌だらけの床を裸足で歩いたり、湿りがちなバスマットを安易に使ったりするのは避けたいところ。まして、自分は水虫でなくても、客が水虫という場合も考えられますから。
・うっかり客のスリッパを履いてしまう
忙しくないときのスリッパの履き間違いはないとしても、それがバタバタとしているときなら、「うっかり」なんていうこともなきにしもあらず。びしょびしょに濡れたスリッパに足を突っ込んだときは、「もう最後」と思うくらいの意識を持ちたいところ。
■水虫は風俗嬢にとってどんな存在?
次は、風俗嬢の水虫に対する意識について。いったい風俗嬢は、水虫についてどう思っているのでしょうか?
・水虫は防ぎようがない
「性病はゴムとかマウスウォッシュとかで防げるけど、『この人って水虫?』なんて確認できないから防ぎようがない」(ファッションヘルス譲/27歳)
実に、的を射た意見といえます。例えば、性病の場合は「客の陰部が炎症を起こしている」などから、ある程度の見分けもつきます。ところが、水虫の場合、そうはいきません。よって、自分の身は自分で守るほかないといえるでしょう。
・実は性病より感染力がスゴい…
「周りで性病って娘はあんまりだけど、『足がかゆいとか水虫っぽい』って言ってるのはよく聞く」(ソープ嬢/22歳)
水虫は空気感染ではなく、皮膚感染で発症します。仮に口から水虫菌を吸ってしまったとしても、感染することはないといわれています。逆に皮膚感染した場合は、1日放置すると水虫が発症するため、その感染力は驚異といえるでしょう。
■水虫対策
主な水虫対策として、室内の風通しをよくして床を湿らせない、足だけでなくマイスリッパも早く乾かす、バスマットを敷きっ放しにしないなど、湿気の天敵である「乾燥パワー」の活用が挙げられます。そのほか、足をこまめに洗う、もし感染した場合は治療薬および受診するなども有効といえるでしょう。
シャワーで洗うということは、性的なサービスをするうえで基本的な衛生行為です。でも、そこだけを意識してしまうと、水虫を含めたほかの衛生リスクを背負うことにもなるので、日ごろから意識することを心がけてみては。