税務調査は突然やってくる
松本先生の マネー講座
風俗と税金について風俗専門の税理士先生に直接質問!
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税務調査は突然やってくる
確定申告なんてしなくてもばれない。
そう思っていませんか。
何年かして、収入が多くなってから申告すればいいやと思っている人もたくさんいると思います。
7月から11月は税務調査が盛んになります。
それは税務署内での人事異動の時期だからです。
新しい部署に異動した調査官はやる気満々ですから、今の時期に調査を実施することが多いです。
「税務調査なんて、滅多にないこと。現金は手渡しだし、収入もすくないし、関係ない」と思っている人がとても多いです。
税務調査は皆さんが思っているよりずっと頻繁に行われています。今日はお仕事を始めたばかりの方でも知ってほしい税務調査の実態についてお話をしていきたいと思います。
現金が手渡しだからといって、どれだけ収入があるかわからないなんてことはありません。
実際に税務署はクレジットカードの利用明細や通帳を職権で閲覧できますので生活水準がそこからわかります。
そこから入金出金状況を確認してある程度収入の予測がつきます。沢山クレジットカードで買い物をしているのに収入が少ないはずがありません。
他の情報源に、近年では出勤状況をあげたSNSがあります。その予測と納税額を比べて脱税を見つけることもあります。
しかも、風俗業は税務署の調査官に“点数稼ぎ”のターゲットにされます。調査官にはノルマがあります。
そのノルマは金額だけではなく、件数も含まれます。ですから効率のよさが重視され、現金商売で脱税しやすい風俗業が狙われるのです。
税務署の調査官は、税金のプロであり脱税の手口をよく知っています。収入を隠そうとするために思いつくような手口は全てお見通しです。
もし無申告がばれたら、罰金が発生します。この罰金はサラ金の金利より重いのです。
この罰金の一つに延滞税というものがあって、これは税金を納めるまでどんどん増えていきます。無申告の金額と期間が増えれば増えるだけ、罰金も増えてしまいます。
税金を払わないことは、借金を膨らませる一方です。
なお、まじめに申告をしていて、やましいことがなくても、税務調査は気持ちの良いものではありません。
突然税務署から電話がかかってきたり、スーツ姿の調査官が自宅にやってきたりしたら動揺してしまうと思います。そんなときは、平常心を保ち税理士に連絡しましょう。
毎年しっかり確定申告をして、納税をしていれば恐れることは何もありません。
弊社では税務調査の心構えや税務調査対策のご相談も承りますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
松本 崇宏(まつもと・たかひろ)税理士
「デリヘルはなぜ儲かるのか」(小学館文庫)の出版を機に日本で唯一、風俗業種に特化した税理士事務所。全国の風俗業の税務申告、相談の対応をしている。 新刊「風俗オーナー限定 最強の『節税』」(幻冬舎)が平成29年6月発売
事務所名: 税理士法人松本
事務所webサイト:風俗専門税理士事務所 姫タックス