「首つって死ね」暴言を吐いた市議が謝罪。言葉の暴力は風俗界にもある?
さいたま市議が市立図書館長に「首をつって死ね」と発言したとして、翌日発言を取り消して謝罪しました →「さいたま市議「首つって死ね」」。マイクが入っていない状態での発言であったため記録には残されていませんが、市議会文教委員会という公の場での発言であり、市議は公人です。このような状況でこのような言葉を軽々しく発するのはいかがなものかと思います。
議員の仕事とは何か
「議員」というと国会中継でも見られるように、用意された資料を延々と読み上げるだけ、たまにヤジを飛ばしたり、または寝ている議員までいるような、そんな仕事を想像するかもしれません。中にはそういった人間もいるとは思いますが、議論を通じて政策を決定し、国民の生活を向上させるのが議員の仕事です。具体的に市議の例について見てみましょう。市議会選挙によって議員に選ばれると、市の議会に出席することになります。この議会には「定例会」と「臨時会」があり、おおよそ90日弱の会期日数になります。閉会中は支援者や市民に向けて、問題点や成果などの報告を行います。こうした活動を通して市民の声を吸い上げ、議会にフィードバックしていくということの繰り返しが行われています。このような活動の中で、不正があったり、好ましくない方法で市民の血税が使われていることがあれば、議員はその担当者を厳しく追及することもあります。今回の件については、市議が市立図書館長の答弁について「ちゃんとした答弁がないと感じ、かっとなってしまった。」と述べていることから、何らかの説明責任を求めていたものと思われます。
こんなにあった議員の暴言
最近あった例でいえば、兵庫県西宮市の今村岳司市長が読売新聞の記者に対して「殺すぞ」などと発言しました。当初は辞職を拒否していましたが、退職金の減額が条例案に出されることを知ると、その前に辞職してしまい退職金を満額受け取りました。昨年話題になったのが、自民党の豊田真由子議員が秘書に対して「このハゲーッ!」などの暴言を吐いた問題です。これにより豊田議員は自民党を離党するハメになり、その後の選挙で落選してしまいました。古くは2012年に亡くなった「ハマコー」こと浜田幸一氏です。1988年の衆議院予算委員会で、共産党議長の宮本顕治参議院議員に対し殺人者呼ばわりする発言を行いました。ハマコーはメディアの露出も多く人気もありましたが、一度も入閣を果たすことなく政界を引退しています。
失職に追い込まれた例
暴言ではありませんが、失言によって立場を悪くする例はあります。2008年9月に退陣した福田首相の会見で、質問した記者に対して「あなたと違うんです」と発言し、ネットで炎上するという騒ぎがありました。失職した例では、2017年4月に今村雅弘復興相が東日本大震災の被害に関し「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」と発言し、その後大臣の座を追われています。例としては多々ありますが、芸能界でも同様なことはあります。フリーアナウンサーの長谷川豊氏がブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」という投稿をし、レギュラー番組を降板させられました。暴言・失言癖のある人は気を付けないといけません。
自分の中では許容範囲でも、人によっては傷つく言葉というのはあります。指名で入った風俗嬢が「イメージしてたのと違う!」と言って、女の子に酷い言葉を浴びせかけたといった話もあります。冗談やリップサービスで言っている場合もあるでしょうが、誰がその発言を聞いているか分かりません。TPOをわきまえて、自身の発言には十分に気を付けるようにしましょう。